ブローニーフィルムは中判カメラで使われる120フィルムの別名です。
デジタルカメラが主流となった今でも、中判カメラではまだブローニーフィルムが活躍している場面があります。
一方で、ブローニーフィルムはアナログフィルムなので、現像しただけでは使い勝手が良いとは言えません。ぜひデジタル化して、撮影した写真を活用したいものです。
この記事では、ブローニーフィルムをデジタル化するための方法を紹介します。
目次
1.ブローニーフィルムの特徴
2.ブローニーフィルムが未現像なら同時にデジタル化しましょう!
2-1.デジタル化されたデータDVDやBlu-rayを作成するサービス
2-2.デジタル化したブローニーフィルム写真をサーバーに保管するサービス
3.既にネガフィルムがあるならフィルムスキャンがおすすめです!
3-1.スマホアプリでネガフィルムをデジタル化する
3-2.フィルムスキャンサービスを利用してデジタル化する
3-3.フィルムスキャナを使ってデジタル化する
4.これからも中判カメラを使うならデジタルカメラを選ぶ方法も
まとめ
1.ブローニーフィルムの特徴
既にブローニーフィルムや、ブローニーフィルムを使うカメラをお持ちの方は、ご存じの内容だと思いますが、ブローニーフィルムの特徴について解説します。
カメラの中に、中判カメラというカテゴリーが存在します。スタジオをはじめとする屋内においての撮影など、大判カメラを使う程ではない現場で、使われることがあるのが中判カメラです。
中判カメラでは、120フィルム、220フィルムが使われることが多く、日本国内ではこれらのフィルムを総称してブローニーフィルムと呼ばれることがあります。
ブローニーフィルムという名称は、かつてコダックが発売したカメラブランド「ブローニー」が語源です。このブローニーフォルムという言葉は、実は和製英語であり、通じるのは日本国内だけなので注意が必要です。
コダック社のカメラ「ブローニー」以外でも、現在もブローニーフィルムを使うカメラが活躍しています。
デジタルカメラの普及に伴い、アナログカメラの利用者が減少しており、ブローニーフィルムを使うカメラの利用者も減少傾向です。
しかし、ライカ判を代表する小判と比べると高画質であり、大型版と比較すれば持ち運びやすいため、一定の人気を保っています。
実際に、ブローニーフィルムは、現在でもコダック社、フジフィルム、ロモグラフィー、エフケなど各社から、現在も発売されています。
2.ブローニーフィルムが未現像なら同時にデジタル化しましょう!
ブローニーフィルムが未現像ならば、まずは現像することが必要です。写真店などに現像を依頼すると、同時にデジタル化に対応してくれる店舗が多く存在します。
店舗によって料金は異なりますが、現像代金に500円~1000円を加えるような場合が多いです。
こちらでは、現像と同時にデジタル化するサービスを紹介します。
2-1.デジタル化されたデータDVDやBlu-rayを作成するサービス
現像と同時にデジタル化するサービスで最も多いのが、DVDやBlu-rayに写真データを保存するものです。ブローニーフィルムに含まれていた写真全てをDVDやBlu-rayにまとめてくれます。
このサービスでは、デジタル化された写真データがDVDやBlu-rayに保存されているため、いつでも、何度でも、パソコンで撮った写真が使えることがメリットです。
一方で、DVDやBlu-rayを読み込むことができるパソコンを持っていなければ利用できないことがデメリットになります。
2-2.デジタル化したブローニーフィルム写真をサーバーに保管するサービス
ブローニーフィルムの写真データを専用サーバーに一時的に保管するサービスを提供している店舗があります。大手家電量販店などで利用できます。
このサービスでは、パソコンに直接データを保存できることがメリットです。
ただ、このサービスで注意しなければいけないのは、専用サーバーでの保存期間が限られていることが多いことです。保存期間中に専用サーバーにアクセスして、デジタル化した写真データを保存しなければ、消えてしまいます。
また、ブローニーフィルムで撮影した写真は、データ量が大きいため、Wi-Fi経由でダウンロードする場合は、データ量が従量課金制ではなく定額料金の環境でダウンロードしましょう。
なお、ある家電量販店など、店舗によっては、DVDやBlu-rayと、サーバー保管と、両方のサービスを利用できる場合もあります。料金やニーズに合ったサービスを選んでください。
3.既にネガフィルムがあるならフィルムスキャンがおすすめです!
もし、すでに現像が終わっていて、ブローニーフィルムのネガがあるなら、フィルムをスキャンしてデジタル化しましょう。
3-1.スマホアプリでネガフィルムをデジタル化する
ネガフィルムをデジタル化するのに、もっとも手っ取り早い方法は、フィルムスキャンのスマホアプリを利用することです。
スマホアプリを使って、ネガフィルムを撮影することで、ブローニーフィルムの写真がデジタル化できます。
フィルムスキャンするスマホアプリの中には、無料のアプリだけではなく、有料のアプリ、一定期間は無料のアプリなど、さまざまな料金パターンのモノがあります。
ぜひ、スキャンアプリの性能や、スキャンをする頻度に応じて、選んでください。
3-2.フィルムスキャンサービスを利用してデジタル化する
高品質にデジタル化したい場合や、ブローニーフィルムのネガフィルムが大量にある場合は、ぜひフィルムスキャンサービスを利用することをおすすめします。
万が一、経年劣化で曲がってしまったネガフィルムがあったとしても、フィルムスキャンサービスを利用すれば、歪がみを補正し、美しくデジタル化することができます。
ただ、すごく古いネガフィルムだったり、ホコリやチリがついているような状態が悪い場合は、デジタル化できない場合があるので気を付けましょう。
また、スマホアプリを利用するより、料金がかかることともポイントです。
3-3.フィルムスキャナを使ってデジタル化する
本格的にフィルムスキャンしたい人や、ブローニーフィルムのネガフィルムを大量にデジタル化する必要がある人などは、フィルムスキャナを使うことをおすすめします。
写真が好きな人、写真の質にこだわりたい人などにとっては、一番おすすめの方法です。
フィルムスキャナは、ネガフィルムを読み込んでデジタル化するもので、ネガフィルムを一括で読み込むことができるものや、1枚1枚確認しながら必要な写真のみデジタル化することができるものがあります。
また、フィルムスキャンサービスでは、デジタル化する際に一括で自動補正されることが多いですが、フィルムスキャナを使うと、自分の手で確認しながら、その写真に適した補正をすることができます。
フィルムスキャナは、プロ仕様の高額なものもありますが、3~5万円くらいで購入できるものもあります。数千円で数日~数週間レンタルできるサービスもあります。
4.これからも中判カメラを使うならデジタルカメラを選ぶ方法も
ブローニーフィルムには独特の良さがあります。画質にこだわりがあり、ブローニーフィルムの独特の味が好きで、アナログカメラからデジタルカメラに乗り換えができない人が多いのでしょう。
しかし、今や、撮影後の写真は、最終的にはプリントするとしても、納品する写真を選んだり、その後の工程における加工のしやすさを考えると、デジタルカメラを選択する価値もあるのではないでしょうか?
中判のデジタルカメラは、高画質な写真を撮るためセンサーが高価なため、カメラ本体の価格も効果です。
しかし、デジタル化の手間暇や、デジタル化に必要な機材の準備を考えると、投資する価値はあると思いませんか?
まとめ
いかがでしょうか?
ブローニーフィルムで撮影した写真を、アナログのまま置いておくのはもったいないです。
ブローニーフィルムで撮影した味がある写真を、上手に活用するためにも、ぜひデジタル化することをおすすめします。
これからも、楽しい写真ライフをお送りください!