フィルム式のカメラで撮った35mmフィルムを現像する方法

フィルム式のカメラで撮った35mmフィルムを現像する方法

最近、SNSなどでフィルム写真を見かけることが多くなってきましたよね。

フィルムならではの雰囲気が若い人の間で人気となっています。若い人にとって、昭和レトロな色調や質感は逆に新鮮に感じるのです。そして、年配の方にとっては懐かしくて嬉しい存在となっています。

一眼レフなどとは違い、操作が簡単なのも嬉しいポイント。価格も手ごろなものが多いので、フィルムカメラからカメラデビューする人も少なくありません。スマホでいつでも簡単に写真が撮れる時代に、あえてフィルムで撮影することに特別さを感じることもできます。

そんなフィルムの中で最も代表的なものが、35mmフィルムです。もともとカメラにフィルムが内蔵されているものもあるため、意識していなかった人も多いかもしれません。

実は、「フィルム」と一言に言っても、35mmフィルムやブローニーフィルムなど、いくつか種類もあるのです。

本記事では、そんな35mmフィルムの現像について解説していきます。 


目次

1.35mmフィルムとは
2.35mmフィルムの現像方法
2-1.35mmフィルムの現像方法①家電量販店に持参
2-2.35mmフィルムの現像方法②写真屋などに持参
2-3.35mmフィルムの現像方法③自家現像
3.35mmフィルムを現像する際の注意点
まとめ

1.35mmフィルムとは

35mmフィルムとは、幅が35 mm の写真フィルムのことです。代表的なフィルム規格で、最も利用されています。例えば、皆さんご存知の「写ルンです」もこの規格となっています。特にフィルムカメラ初心者の方には、35mmフィルムがおすすめ。なぜなら、分からないことがあったときに、メジャーなものの方が検索ヒットしやすいためです。ネットだけでなく、YouTubeでも操作方法などの詳しい解説を閲覧することができます。慣れてきたら、異なる規格のフィルムに挑戦してみても良いかもしれません。

35 mm フィルムはネガフィルム、リバーサル(ポジ)フィルム、白黒フィルムなど、種類が豊富。 種類によって現像した時の雰囲気や現像方法が変わるので、自分に適したものを選びましょう。

特に、ネガフィルムとリバーサルフィルムの違いは押さえておく必要があります。 リバーサルフィルムはネガフィルムと異なり、フィルムの段階で何が映っているのか確認することができます。 しかし 、色調の補正可能な範囲が少ないため、上級者向けとなっています。仕上がりの雰囲気で言うと、リバーサルフィルムはシャープで綺麗な印象、ネガフィルムはふんわり柔らかい印象です。

初心者の方であれば、一般的なネガフィルムがおすすめ。「写ルンです」のように、コンビニなどで気軽に買えるものもあります。


デジタル化

2.35mmフィルムの現像方法

2-1.35mmフィルムの現像方法①家電量販店に持参

ビックカメラやカメラのキタムラなど、大手家電量販店にフィルムを持参すれば、現像してもらうことができます。仕上がりまでかかる時間や価格は店舗によって異なるため、事前に調べておきましょう。即日現像可能な店舗もあるので、待ち時間の間に用事を済ませて帰り際に受け取りに行くといったことも可能。サービスの内容もそれぞれ異なり、スマホ転送を行っていない店舗などもあります。自分の用途や目的に合わせて選ぶようにしましょう。


2-2.35mmフィルムの現像方法②写真屋などに持参

街の写真屋さんに持っていくのも方法の1つです。店舗によりますが、家電量販店よりも細かく仕上がりのオーダーができることが多いです。その分、仕上がりまでの時間は長めです。仕上がりのオーダーには、「明るめか暗めか」「暖かい色調か冷たい色調か」「柔らかめかシャープか」など、いくつかポイントがあります。よく分からないという方は、お店に尋ねてみてください。家電量販店のサービス内容や価格と比較し、より自分に合った方法をとりましょう。都心から離れた場所に住んでいる場合は、写真屋さんを利用する方が多いです。写真屋さんも近所にないという場合は、ネットで注文してフィルムを宅配で送るサービスなんかもあります。臨機応変に選ぶことができ、非常に便利です。


2-3.35mmフィルムの現像方法③自家現像

自宅で現像することを「自家現像」と言います。

手順をざっくり説明すると、まず薬品を用意して現像液を作ります。そして、タンクの中に作った薬品とリールに巻きつけたフィルムを入れてしばらく置いておきます。時間になったらフィルムを取り出し、水分を拭き取ります。最後にフィルムの裏面に薬品を塗って、乾けば完成です。季節によっては温度調整も必要になってきます。 また、フィルムをリールに巻きつける作業をする際は、手垢が付かないように手袋を着用しましょう。

この説明だとわりと簡単に聞こえたかもしれませんが、用意する道具が多く、作業も複雑なため、よっぽどこだわりの強い人以外はおすすめできません。

煩雑な工程をクリアしていく必要がありますが、プロのカメラマンの方など、自分でこだわって現像したい方は挑戦する人もいます。

事前に十分に調べた上で、検討してみてください。


3.35mmフィルムを現像する際の注意点

リバーサルフィルムであればフィルムの段階でどのように現像されるのか確認することができます。しかし、ネガフィルムは現像してみないことには、何がどのように写っているのか分からない状態です。それは、撮影者だけでなく現像を依頼された写真屋さんなども同じ。現像してみたら「真っ暗で何も写っていなかった」「コマが途中で切れていた」なんてことはよくあります。それは撮影者のミスであり、依頼された側はそこまで保証することはできません。「現像の作業に失敗してフィルムを台無しにされた」と思い込まないように注意が必要です。そんな失敗もフィルムのおもしろさだと思うぐらいの、心の余裕を持ちましょう。誰でも初めは失敗するものです。

当たり前ですが、現像する前にフィルムの状態が悪くなってしまうと、正常に現像することができません。これは現像に限った話ではなく、デジタル化する場合も当てはまります。フィルムは熱さや湿気に弱いため、暖房器具や加湿器などの近くに置かないように注意しましょう。また、できるだけ直接触ることは避け、袋に入れて保管することをおすすめします。

画像データがあれば、「明るさが足りなかった」「彩度が足りなかった」程度の修正はできます。写真編集のスマホアプリは数え切れないほどあり、無料のものも種類豊富。誰でも簡単に編集できるので、試してみてはいかがでしょうか。知識のある人であれば、photoshopなどのソフトウェアで微調整もできます。失敗したとき用の保険として、デジタル化しておくことも1つの手です。

撮影の際の注意点なども、各フィルムカメラによって特徴があるので、事前に説明書やネットで調べておきましょう。


まとめ

最近は、フィルムのデジタル化も浸透しています。フィルムが大量にあり、整理整頓が追いつかない方はデジタル化がおすすめです。場所を取らず、スマホやPC1台ですっきりと保管ができます。デジタル化することによって、画像データをSNS に投稿したり、友人や家族と共有することも可能です。また、1度デジタル化しておけば、後からいつでもポストカードやフォトアルバムなど、様々なものに書き出せます。

しかし、現像したからこそ味わえる写真の奥深さというものがあります。そして、フィルム写真であればなおさらそれが当てはまります。 なぜなら、フィルム独特のざらっとした質感やレトロな色味は、現像した方がより実感することができるからです。

中には、現像とデジタル化の両方を行う人もいます。家電量販店や写真屋さんでは、現像とデジタル化のセットメニューが用意されていることも多いです。アルバム用に現像し、 SNSや共有のためにデジタル化も同時に行うといった、使い分けが可能なのです。

現像の方法も様々なので、やり方がよくわからないという方は、ぜひ今回の記事を参考にしてみてください。


ねこかぞく
 
デジタル化
 
ハウスクリーニング
ブログに戻る