今ではデジタル一眼カメラが主流となりつつあるカメラ業界。
しかし「カメラ女子」や「インスタ映え」などの言葉が流行したように、「エモい」写真を撮る機会が増えてきた事で再びフィルム式カメラへの注目度が高まっています。
もちろんスマートフォンやデジタル一眼で撮影した写真でもPhotoshopなどで編集すればエモい加工はできますが、それでもフィルム式カメラだからこそ撮れる味というものがあります。
ただ、そんなフィルム式カメラにも残念ながら難点があります。
- フィルムの管理が大変
- 現像の手間
- フィルムを失くしてしまうとバックアップが存在しない
このような悩みを解決してくれるのが「フィルムのデジタル化」です。
最近ではオンラインサービスも充実してきたので気軽に依頼できるようになっています。
今回はそんなフィルムをデジタル化するメリットとデメリット、フィルムをデジタル化する方法についてご紹介します。
目次
1.フィルムをデジタル化する方法
1-1.カメラ屋さんやオンラインサービスを利用する
1-2.スキャナーでデジタル化する
1-3.アプリを利用する
2-1.現像にかかる時間コストを削減できる
2-2.現像にかかる費用コストも削減できる
2-3.写真をバックアップできる
2-4.フィルムの厳重な管理やメンテナンスの手間が省ける
2-5.探したい写真データがすぐに見つかる
3.フィルムをデジタル化すると何ができる?
3-1.インスタグラムなどのSNSに投稿できる
3-2.データのファイルごとでの管理
3-3.デジタル一眼で撮影した時と変わらない編集ができる
4.フィルムをデジタル化する事で発生するデメリット
4-1.フィルムスキャンに時間がかかる
4-2.デジタル化の方法によってはクオリティが劣る
4-3.撮影時の環境条件によってはざらつきが目立ちやすくなる
まとめ
1.フィルムをデジタル化する方法
1-1.カメラ屋さんやオンラインサービスを利用する
安心のクオリティでフィルムをデジタル化できるのは、カメラ屋さんやネット上のオンラインデジタル化サービスを利用するのが一番おすすめです。
ただデジタル化したいフィルムの数が多すぎると、かなりの費用コストがかかってしまう場合も…。
1-2.スキャナーでデジタル化する
もちろん、自分でフィルムをデジタル化する方法もあります。
スキャナーという機材を使用すると、フィルムから写真データをパソコン等へ取り込む事ができます。
安いものであれば6000円程度から、クオリティ重視な方には少々高価ですが本格的なスキャナーを利用すれば、綺麗な写真データを取り込めます。
1-3.アプリを利用する
スキャナーを買う程でも…という方には、アプリがおすすめです。
今はスキャンアプリが数多くリリースされており、気軽にフィルムをスマートフォンやタブレット端末へ取り込む事ができます。
2.フィルムをデジタル化するメリット
フィルムをデジタル化することでどんなメリットがあるのでしょうか?
デジタル化するにあたり様々なメリットがありますが、ここではその中でも大きなメリットである5点をご紹介しましょう。
2-1.現像にかかる時間コストを削減できる
フィルムカメラで撮影した画像を現像するとなると現像液などの用意や現像スペースの確保をする時間が必要になり、その分時間コストがかかってしまいます。
しかし、フィルムをデジタル化すれば、デジタル化した画像をレタッチソフトや編集ソフトに取り込むことができ、デジタル一眼で撮影した時と同じように現像ができます。
スマートフォンが普及してからは画像の編集アプリが数多くリリースされました。
フィルムをデジタル化して編集アプリに取り込めば、アプリでも編集・現像することもできるので空いた時間に場所を選ばず現像できます。
2-2.現像にかかる費用コストも削減できる
フィルムを現像しようとすると、現像液や現像液を処分する費用(自治体によって廃棄方法は異なります)、フィルム代、現像用品の購入費用など様々な費用コストがかかってしまいます。
それに対してフィルムをデジタル化する場合にかかる費用は、フィルム代とスキャナー代程度です。
撮影する枚数が多ければ多い程、スキャナー代の元が取れる以上に費用コストをカットできます。
もちろん、スキャナーではなくスマートフォンのアプリなどでデジタル化する場合はフィルム以外の現像費用は殆ど掛からないと言っても過言ではありません。
クオリティを気にせず、とりあえず写真の写りを確認したい時や簡単に現像したい場合はアプリでも充分です。
2-3.写真をバックアップできる
フィルムをデジタル化すればGoogleドライブなどのオンラインストレージサービスやDVD、HDDなどに写真データを保存してバックアップとして取っておく事が可能になります。
フィルムは経年劣化や紛失などで写真データを永遠に失ってしまう恐れもあります。
しかし一度デジタル化して複数の媒体にバックアップを取っておけば、経年劣化しない写真データを管理できます。
例え間違えて消してしまったり予期しない状況で写真データが消失してしまったとしても、他のバックアップから写真データを持って来れば良いのですから。
また、バックアップを取っておけばどんどん増えていくフィルムを収納するスペースも削減できるので便利です。
無料のオンラインストレージサービスでも容量無制限のものがあるので、撮影枚数が多くなりがちな方にはフィルムのデジタル化がおすすめです。
2-4.フィルムの厳重な管理やメンテナンスの手間が省ける
フィルムを長期的に保存するためには、定期的な管理と厳重なフィルム管理が必要です。
フィルムをデジタル化した後もコレクションとして保管しておきたい方にとっては別の話になりますが、デジタル化をしてバックアップなどをしておけばフィルムを取っておく必要が無くなります。
それと同時にフィルムのメンテナンスや厳重な管理の必要性も無くなります。
フィルムを管理するとなると温度管理や防湿対策など、様々な工夫をしなければなりません。
その作業を苦痛に感じる方は、いっそデジタル化してクラウドサービスなどで保管しておく方が効率的です。
2-5.探したい写真データがすぐに見つかる
フィルムをデジタル化しておくと、写真ごとに名前を付ける事ができます。
その写真データごとに撮影日や撮影場所などのキーワードを名前に入れておくと後から検索して任意の写真データを表示させる事も可能になり、ファイル管理もかなり楽になります。
フィルムだと管理の仕方次第では該当の写真を見つけるまでにかなりの時間を要しますが、デジタル化をしておくだけで検索をかければすぐに欲しい写真データが表示されるのです。
そのままファイル共有もできるので、1つしかないフィルムの写真を複数で共有できるのはとても便利です。
3.フィルムをデジタル化すると何ができる?
フィルムをデジタル化すると、どんな事ができるようになるのでしょうか?
3-1.インスタグラムなどのSNSに投稿できる
エモい写真やインスタ映えする写真を載せることが多くなったSNS。
フィルムカメラだからこそ撮れる味も相まって、他の人とは違った魅力ある写真を掲載する事ができます。
3-2.データのファイルごとでの管理
写真自体に名前を付けたり、場所や撮影日など任意のまとめ方でファイリングして整理しながらまとめておく事ができます。
そのため、パソコンやオンラインストレージサービスに保存しておけば検索機能を使って探したいファイルや写真データが一瞬で見つかります。
3-3.デジタル一眼で撮影した時と変わらない編集ができる
Photoshopなどの普段使い慣れたレタッチソフトや編集アプリでの編集も、フィルムをデジタル化しておけば簡単に編集できます。
外出時のちょっとした時間にアプリで編集したい方におすすめです。
4.フィルムをデジタル化する事で発生するデメリット
もちろん、どの方法でもデメリットがあるようにフィルムをデジタル化することでデメリットが発生する可能性も無いとはいえません。
ここでは、フィルムをデジタル化する事によって発生する問題をご紹介しましょう。
4-1.フィルムスキャンに時間がかかる
安いスキャナーを使用する場合、かなりの時間がかかってしまう事はご存知ですか?
高性能なスキャナーはもちろん高価なのですが、その分画質が良くスキャンにかかる時間も削減できます。
撮影枚数があまり多くない時や安価なスキャナーで済ませたい方はスキャナーアプリを使ってみるのも良いでしょう。
4-2.デジタル化の方法によってはクオリティが劣る
フィルムのデジタル化には様々な方法があります。
スキャナーでデジタル化する場合、安価なスキャナーだとどうしても写真のノイズが多くなってしまったり、色味が変わってきたりしてしまいます。
スマートフォン等のアプリでスキャンする場合も同様に、無料のアプリなどでは画質が荒くなってしまったり色味に違和感を感じる可能性があります。
4-3.撮影時の環境条件によってはざらつきが目立ちやすくなる
フィルムカメラで撮影する場合、夕暮れなどの少し暗い時間帯や、曇りなどの天気が影響してどうしてもノイズが多くなってしまいます。
そのため、デジタル化する際にも写真の仕上がりに影響が出てしまう可能性があります。
以上のように、フィルムをデジタル化するにしても複数のデメリットが存在しています。
それは個人の力量でカバーできる部分もありますが、ノイズのようにどうしようも無い部分もあります。
フィルムをデジタル化するメリットよりもデメリットの方が大きいと感じた方は、カメラ屋さんやオンラインデジタル化サービスをおすすめします。
まとめ
今回はフィルムをデジタル化する方法やそのメリット・デメリットについてご紹介しました。
せっかく撮影した写真なのですから、できるだけ綺麗に長く保管したいですよね。
フィルムのデジタル化する時、仕上がりのクオリティを考えればカメラ屋さんやオンラインデジタル化サービス等のプロにお任せするのが1番安心できます。
自分の用途や予算から、自分に合った方法を見つけてください。