APSフィルムはアナログカメラで使われるフィルムの1種で、かつて使い捨てカメラを中心に多く利用されていました。
そのため、APSフィルムの未現像のものや、現像したネガフィルムを大量に保管している、オフィスや家庭もあるのではないでしょうか?
デジタルカメラが主流となった今、APSフィルムはほとんど見かけなくなりました。
この記事では、APSフィルムをデジタル化するための方法を紹介します。
目次
1.APSフィルムの特徴
2.APSフィルムの現像と同時にデジタル化しましょう!
3.APSをフィルムのネガがあるならフィルムスキャンがおすすめです!
4.これからもカメラを使うならデジタルカメラを選ぶ方法も
まとめ
1.APSフィルムの特徴
既にAPSフィルムや、APSフィルムを使うカメラをお持ちの方は、ご存じの内容だと思いますが、APSフィルムの特徴について解説します。
「APS」とは、「Advanced Photo System」の略称で、フジフイルム、コダック、キヤノン、ミノルタ、ニコンが共同で開発した写真システムです。
APSは1996年に発売開始され、瀬亜紀標準の新規格となることを目指していましたが、残念ながら、その目的は達することなく、現在はほとんど使われていません。
このAPS規格に基づき作られたフィルムが、APSフィルムです。
APSフィルムには、撮影日時、露出やシャッター速度など撮影時の設定などを記録することができました。また、プリントサイズと枚数を指定したり、メモなどを記録することもできました。
デジタルカメラを使うことが多くなった現在では、当たり前となったExifヘッダのような仕組みが備わっていたのです。
2.APSフィルムの現像と同時にデジタル化しましょう!
APSフィルムが未現像ならば、現像と同時にデジタル化を注文しましょう。写真店などのなかには、APSフィルムの現像を同時にデジタル化してくれる店舗があります。
店舗によって料金は異なりますが、現像代金に500円~1000円を加えることで対応が可能です。
こちらでは、APSフィルムの現像とデジタル化を同時におこなうサービスを紹介します。
2-1.APSフィルムをデジタル化してDVDやBlu-rayを作成するサービス
現像とデジタル化を同時におこなうサービスでは、DVDやBlu-rayに写真データを保存するサービスが多いです。APSフィルムに含まれていた写真全てをDVDやBlu-rayにまとめてくれます。
DVDやBlu-rayを読み込むことで、APSフィルムで撮影した写真が、いつでも、何度でも、パソコンで見たり、加工したりできるます。これがこのサービスのメリットです。
一方で、DVDやBlu-rayを読み込むことができるパソコンが必要なため、パソコンを持っていなければ利用できません。
写真を見るだけならならば、テレビに接続したDVDやBlu-rayプレイヤーや、Playstationなどのゲーム機などを使うのも方法の一つです。
2-2.デジタル化したAPSフィルム写真をサーバーに保管するサービス
APSフィルムの写真データを、DVDやBlu-rayに保存する以外には、専用サーバーに保管するサービスを提供している店舗があります。このサービスは、大手家電量販店などで利用できます。
インターネットに接続して、サーバーにアクセスすることで、パソコンに直接データを保存できることが、このサービスのメリットです。
ただ、このサービスで注意しなければいけないのは、専用サーバーには一時的にしか保存されないことが多いのが難点です。決められた保存期間内に専用サーバーにアクセスして、デジタル化した写真データを保存しなければ、消えてしまいますので、注意が必要です。
写真データ量をWi-Fi経由でダウンロードする場合は、データ量が従量課金制ではなく定額料金の環境でダウンロードすることが望まれます。
なお、ある家電量販店など、店舗によっては、DVDやBlu-rayと、サーバー保管と、両方のサービスを利用できる場合もあります。料金やニーズに合ったサービスを選んでください。
また、APSフィルムの現像を取り扱っている店舗が、以前と比べると、かなり減っています。そのため、有名大型電気量販店など、APSフィルムの現像とデジタル化に対応している店舗を探すのも重要です。
3.APSをフィルムのネガがあるならフィルムスキャンがおすすめです!
すでにAPSフィルムの現像が終わっていて、ネガフィルムがあるなら、フィルムスキャンを活用してデジタル化しましょう。
3-1.スマホアプリでネガフィルムをデジタル化する
ネガフィルムをデジタル化するのに、もっとも簡単な方法は、スマホアプリのスキャン機能が付いたものを利用することです。
スマホアプリを使って、ネガフィルムを撮影することで、APSフィルムの写真がデジタル化でき、直接スマホに保存されます。
フィルムスキャンするスマホアプリの中には、無料のアプリもありますが、有料のアプリ、一定期間のみ無料のアプリなど、さまざまな料金パターンのアプリがあります。
ぜひ、スキャンアプリの性能や、スキャンをする頻度を十分に確認して、利用してください。
3-2.フィルムスキャンサービスを利用してデジタル化する
APSフィルムのネガフィルムが大量にある場合や、高品質にデジタル化したい場合は、フィルムスキャンサービスを利用する方法があります。
万が一、経年劣化で曲がってしまったネガフィルムがあったとしても、フィルムスキャンサービスを利用すれば、歪がみを補正し、美しくデジタル化することができます。
ただ、ホコリやチリがついていたり、すごく古いネガフィルムだったり、状態が悪いネガフィルムは、デジタル化できない場合があります。
フィルムスキャンサービスは便利で、高品質のデジタル化ができますが、その分料金がかかってしまうことがデメリットと言えます。
3-3.フィルムスキャナを使ってデジタル化する
大量のAPSフィルムのネガを持っている人、本格的にフィルムスキャンしたい人、品質にこだわりたい人などには、フィルムスキャナを使うことをおすすめします。
写真が好きな人などでにとっては一番おすすめの方法です。
フィルムスキャナは、ネガフィルムを読み込んでデジタル化します。1枚1枚確認しながら必要な写真のみデジタル化することができるものや、ネガフィルムを一括で読み込むことができるものなどがあります。
フィルムスキャンサービスを利用すると、デジタル化する際に一括で自動補正されることが多いです。しかし、フィルムスキャナを使うと、自分で確認しながら、1枚1枚の写真に適した補正をすることができます。きっと、写真好きの方にはたまらないでしょう。
フィルムスキャナは、プロ仕様の高額なものがあります。その一方で、3~5万円くらいで購入できるものもあります。また、数日~数週間レンタルが数千円でできるサービスもあります。
全く初めての場合は、一度、レンタルしてみても良いでしょう。
4.これからもカメラを使うならデジタルカメラを選ぶ方法も
現在では、APSフィルムが利用される機会はほとんどありません。現像できる店舗もかなり減っているのが実情です。
アナログカメラには、アナログ独特の良さがあります。そのため、アナログカメラからデジタルカメラに乗り換えができない人もいるでしょう。
しかし、今や、撮影後の写真の活用方法としては、プリントするよりは、インスタにあげたり、友人どにはスマホで送ったりするのがほとんどではないでしょうか?
撮影後の手間暇や、加工のしやすさを考えると、一度、デジタルカメラへの乗り換えも検討してみてください。
まとめ
APSフィルムで撮影した写真を、アナログのまま置いておくのはもったいないです。
APSフィルムで撮影した写真を、活用するためには、ぜひデジタル化することをおすすめします。
写真をデジタル化して、楽しい写真ライフをお送りください!