過去にその便利さから一世風靡した、写ルンです。しかし今、写ルンですのブームが再燃しています。さらにカメラで撮ったレトロな写真をデジタル化できる仕組みがあるのが利用者を増やすことに拍車をかけています。今回はそんな、写ルンですで撮った写真がデジタル化できることに関して詳しく言及していきます。
目次
1.写ルンですとは何か
1-1.写ルンですとは?特性、スペックについて
1-2.写ルンですブーム再燃の真相
2.写ルンですで撮った写真をデジタル化するには
2-1.簡単なデジタル化の方法
2-2.デジタル化した写真の活用方法
まとめ
1.写ルンですとは何か
精密化学メーカーで、カメラを扱うメーカーでは老舗である富士フイルムが発売しているフィルム式カメラの商品名です。どのようなスペックや特徴を持っているのでしょうか。解説きましょう。
1-1.写ルンですとは?特性、スペックについて
写ルンですとは、富士フイルムから1986年に発売されている、いわゆる使い捨てカメラです。
1987年から現代までかけて、タレントを使いCMも制作しています。お正月期間に限定で流れる、「お正月を写そう」はあまりにも有名で、誰しも1度は耳にし、目にしたことがあるのではないでしょうか。
一般的に言われる使い捨てカメラはレンズ付きフィルムと言います。カメラは本来、カメラ本体に、フィルムを入れて使いますが、すでにカメラの中にフィルムが内臓されているため、カメラ屋に現像依頼をするときはカメラ本体を持っていけば、現像された写真とネガを渡してもらえます。
発売当初は画期的で、シャッターを切れば、写真が撮れているということで、世界中でブームとなり、観光地では写ルンですを持った人でごった返していました。
またカメラの裏側には、写ルンですの使い方が書いてあり、誰でも分かりやすく、使用できるようになっています。使用された写ルンですはカメラ屋から、富士フイルムの工場へと行き、工場でリサイクルされ、また新しい写ルンですへと生まれ変わるのです。写ルンです1台で撮影できる枚数は27枚で、フラッシュが3メートル先まで届く作りとなっています。
水中撮影ができる耐水機能を持つNew Waterproofというタイプも過去にはあり、通常の写ルンですと同様に1回で27枚撮ることが可能です。水深10メートルまで潜って撮影することが可能です。
現在では、デジタルカメラやスマートフォンの台頭により2012年以降は生産規模が縮小されています。通常タイプのSIMPLE ACEのみ継続して今日も販売されています。しかし、そんな中、またしても写ルンですのブームが再燃しました。なぜなのでしょうか。解説していきましょう。
1-2.写ルンですブーム再燃の真相
フィルムカメラブームがきている今日、もちろん写ルンですも例外ではありません。哀愁がある、ノスタルジー、やばい、懐かしい、感動的である、これらを「エモい」という言葉で若者たちの間では表現されています。
現像するまでのワクワクする気持ちを高めてくれる手間や作業のアナログ感、レトロな感じこれらがいわゆるエモさの象徴であり、写ルンですは、まさにエモさそのものなのです。
写ルンですの発売当初は、カメラの中にフィルムが内蔵され、フィルムを抜く必要がない点。一回シャッターを切れば、その時点で撮れており、あとは現像するだけであるという点。1回撮影し終わった後は、1回分フィルムを巻き上げてしまえば、それだけで次の撮影ができる点が楽で、その手軽さでヒットした商品です。
しかし、時代が変われば、その作業すら面倒であるという風潮になり、一時は人気低迷していきました。今日では実際にカメラ屋に写るんですの人気の再燃に伴い、問い合わせは増えています。便利なもので溢れているこの世の中においては、この少々手間がかかってしまう感じは新鮮で、エモいのでしょう。
またスマートフォンやデジタルカメラのように何枚も撮ることができず、1枚1枚を大切に撮らなければいけないという点や現像するまでどのように撮れているかわからない点も若者たちにうけています。サブカル男子、サブカル女子という一定の層に受けているのが人気再燃の秘訣であると考えます。
このサブカルを趣味に持つ人達の主な発信の場所の一つである、SNS、とりわけインスタグラムの投稿からブームの再燃が始まったといっても過言ではありません。
2.写ルンですで撮った写真をデジタル化するには
実際に写ルンですで撮った写真は、どのような過程を経てデジタル化されるのでしょうか。またデジタル化された写真はどのように活用されるのでしょうか。
2-1.簡単なデジタル化の方法
写ルンですは、撮影した写真をデジタル化して、SNSにアップすることができます。現像依頼とデータ依頼の説明の前に、写ルンですを使う上での注意点について少し触れます。室内や逆光の時は、フラッシュを使用することをおすすめします。フラッシュスイッチを上下に上げ下げすることで、フレッシュのオンとオフの操作が可能です。また、ピントを調節する機能がついていないため、カメラと被写体との距離が大切です。
約1メートルくらいの距離をとって撮影してみましょう。自撮りの場合は、肘をしっかり伸ばした状態が、およそ1メートルになります。カメラ屋に使い終わった写ルンですを渡す際に、デジタル化して欲しい旨を伝えるだけで、デジタルデータを受け取ることができます。
では、デジタルデータを受け取るまでの流れを説明致します。まずデータが欲しい旨を伝えた後、デジタルデータをどのようにして受け取るのかを決めます。次の3パターンから決めましょう。
- 現像フィルム+プリント+データ
- 現像フィルム+データ
- データのみ
一例ですが2020年12月現在、カメラのキタムラではデータ化とスマホへの転送をフィルム1本につき税込み880円でやってくれます。サムネイル表示を撮影日順に表示したり、ファイル更新日順に切り替えたりすることができます。
2-2.デジタル化した写真の活用方法
SNSの中でも、インスタグラムへの投稿が多くなっています。X(ツイッター)、Facebook、ライン、インスタグラムなどの中でも写真や動画投稿が中心となるのが、インスタグラムであるからです。突出した技術が必要なく味わいのある写真が撮れるところは、ユーザーやフォロワーの目を引きますし、良くないとされている、逆行で光が強く写ってしまった写真ですら、写ルンですにかかれば、レトロな雰囲気をかもすことの結果的にできた写真にもなり得ます。
カメラブームが再燃している昨今において、何もデータ化した写真をインスタグラムに上げているのは個人だけではありません。アパレル、ブライダル、メディアを主として企業もデータ化した写真をインスタグラムに載せているのです。企業をフォローしているユーザーの方からも、写ルンですを使うことでレトロな味わいのある写真がオシャレであると高評価を頂いている様子です。
デジタル化された写真はインスタグラムで活用されることが多く、個人の観賞用としてはもちろん、企業の商品PRや宣伝のために使われるのです。用途も、そして使用する人も様々であることが分かります。
まとめ
写ルンですとは、富士フイルムから発売されている商品で、いわゆる使い捨てカメラと言われる商品です。発売当初はフィルムがカメラに内蔵されていて、不フィルムを抜く作用が不要な点、シャッターを切っただけで既に写真が撮れている点がうけていました。昨今のレトロブームで写ルンですの需要も高まってします。哀愁を感じる画質が懐かしい感じがエモいと言われ、再びブームが再燃している状態です。データかしてもらいたい時は、
①現像フィルム+プリント+データ
②現像フィルム+データ
③スマートフォンでダウンロード
フィルムカメラの良さを写ルンですの手軽さで体験し、楽しいカメラライフを送れる人が増えてくると嬉しいです。