古いネガフィルムを家の中で見つけたら、どんな対処を考えますか?
写真屋さんに持って行って現像できるかお願いするか、それとも古いからと諦めてネガフィルムを捨ててしまうか…。
古いネガフィルムの扱いに悩んでいる人は、古いネガフィルムを自分でデジタル化してはいかがでしょう。
そんなことできるのかと疑問に感じる方もいるでしょうが、必要な物を揃えて方法通りに行えばデジタル化は可能なのです。
目次
1.古いネガフィルムを自分でデジタル化できるアイテム
1-1.スマートフォンの専用アプリ
1-2.専用スキャナー
2.ネガフィルムはどうやってデジタル化するのか?
2-1.スマートフォンにスキャンして保存
2-2.スキャナーでスキャンしてパソコンに保存
3.古いネガフィルムを自分でデジタル化すれば永久保存できる
まとめ
1.古いネガフィルムを自分でデジタル化できるアイテム
古いネガフィルムを自分でデジタル化するには、アイテムとしてスマートフォン、またはスキャナーが必要です。スマートフォンに関しては本体機能にデジタル化があるわけではなく、正しくはインストールした専用のアプリがアイテムになります。
1-1.スマートフォンの専用アプリ
スマートフォンでダウンロードできるアプリの中に、ネガフィルムや現像された写真をデジタルデータ化できるものがあります。ネガのサイズが35ミリまでであるなら、スマートフォンのアプリでも充分に対応できるでしょう。
ご紹介するアプリをスマートフォンにダウンロードすれば、古いネガフィルムを自分でデジタル化するためのアイテム準備完了です。
① LomoScanner 2
Android対応のアプリでスマートフォンのカメラ機能を使い、ネガフィルムをデータ化することができます。LomoScanner 2には特色がありカメラ機能のフィルター機能で、ネガフィルムの色をカラー状態で見られるのです。
ネガフィルムは中身の映像を確認しずらいデメリットがあるため、カラーで見えやすくなったフィルムだとチェックがしやすいでしょう。
② NEGAVIEW PRO
こちらもAndroid対応のアプリで、LomoScanner 2と同じくネガフィルムをカラーで見られる機能があります。NEGAVIEW PROはLomoScanner 2との違いとして、スマートフォン上にネガフィルムを写すと、色の明るさ暗さがアプリで自動調節される特色を持ちます。
ネガフィルムが多い場合にNEGAVIEW PROなら、カラーの調整がアプリにお任せなので便利です。
1-2.専用スキャナー
35ミリ以上の大きいネガフィルムのデジタル化や、フィルムのデータをまとめてパソコンに保存したい場合はスキャナーが必要になります。
スキャナーはメリットとしてスマートフォンの専用アプリでデジタル化するよりも、ネガフィルムがキレイにデジタル化されます。
デメリットは本体価格が安価な物でも数千円はするため、コストが多少かかる点です。
① フィルムスキャナー
名前の通りにネガフィルムに最適となるスキャナーで、古いネガフィルムを自分でデジタル化する作業がスムーズに行えるアイテムです。色彩などを理想に近い形で調整できる点や、ネガフィルムのデータ化の読み込みが早い点がオススメとなります。
35ミリネガフィルム用とそれ以上の大きさのフィルム用と種類があるので、購入する際に間違えないよう気をつけてください。
② フラットベッドスキャナー
ネガの大きさの種類に関係なく対応できるスキャナーで、ネガの大きさごとに適したトレイがついています。フィルムスキャナーは少々操作が複雑なのですが、フラットベッドスキャナーは操作方法がシンプルで分かりやすいです。機械音痴な人でも使いやすいでしょう。
このスキャナーはネガサイズ35ミリ、それ以外のフィルムでもスキャンできる物ですが、中には対応していない機種も含まれています。購入の際に対応しているか、必ずチェックするようにしましょう。
2.ネガフィルムはどうやってデジタル化するのか?
アイテムを使い古いネガフィルムを自分でデジタル化する際の方法について、アイテムごとに手順を解説していきます。経験したことがないとデジタル化する作業に難しいイメージがありますが、どのアイテムも方法は意外と簡単なのです。
実際にデジタル化する方法を試してみれば、すぐにコツがつかめるでしょう。
2-1.スマートフォンにスキャンして保存
スマートフォンの専用アプリでデジタル化を行う場合は、タブレットがあれば画面を白くして上にネガフィルムをおけばキレイにスキャンできます。ネガフィルムがキレイに写るように準備したら、アプリを起動してスマートフォンでフィルムを撮影します。
ネガフィルムをカラーでデジタル化するには、アプリ機能でカラー化させて状態で撮影してください。色の調整やキャプチャなども操作できるので、カラーでデジタル化された画面が気になったら修正も可能です。
デジタル化したデータは、スマートフォン本体に保存します。古いネガフィルムを自分でデジタル化したデータをスマートフォンに保存しておけば、見たいときにいつでも手軽に楽しめます。
2-2.スキャナーでスキャンしてパソコンに保存
スキャナーを起動したら、ネガフィルムをセットしてスキャンを開始します。大体のフィルムスキャナーはスキャンボタンがついているので、そのボタンを押せばスキャンされます。
スキャンしたネガフィルムの映像をモニター上で確認し、色調など修正したい部分があれば操作して調整を行ってください。スキャナーは解析する能力がとても高く、古いネガフィルムでもキレイに映像にして残せるでしょう。
ネガフィルムをスキャンしたデータの保存は、SDカードの中にも保存できます。ただし、SDカードは小さいので、うっかり紛失してしまう危険性があります。データはパソコンにも保存しておいた方が、しっかりと大事な思い出の写真が保管できるでしょう。
スキャナーでデジタル化したデータについては保険の意味もかねて、SDカードとパソコンの両方への保存がオススメです。
3.古いネガフィルムを自分でデジタル化すれば永久保存できる
ネガフィルムは古くなると現像に出しても、ネガが劣化していて写真の出来がよくない場合があります。奇跡的にキレイな状態で現像できたとしても、写真にすると保存場所の確保が必要です。その点で古いネガフィルムを自分でデジタル化すれば、キレイに画像を加工してコンパクトに永久保存できます。
デジタル化するには自分で行う方法の他に、プロに作業をお願いする方法も選択肢にあります。プロにすべてお任せしてしまった方が楽かもしれませんが、自分でデジタル化する方法は写真を撮った当時を振り返れる絶好の機会です。古いネガフィルムを見て昔を思い出すことも、いい気分転換のひとつになるでしょう。
ネガフィルムはネガがカビていたり傷みがあると、デジタル化でも画面の状態に影響が出るかもしれません。日頃からネガフィルムの管理は、きちんと行うように注意しましょう。デジタル化したデータも定期的に管理をしていないと、データが機械の故障で消えてしまうことが稀にあります。データを保存したスマートフォンやパソコンの様子をマメに見てネガフィルムのデータが消えないための注意も忘れてはいけません。
デジタル化すれば永久保存が可能ですが、それには細かい管理も要ります。思い出が詰まった写真のデータなので、時に面倒くさくなっても頑張って管理しましょう。
まとめ
古いネガフィルムを自分でデジタル化は簡単なのでやってみましょう。スマートフォンかスキャナーさえあれば、古いネガフィルムを自分でデジタル化することが可能です。スキャナーは初期投資が少々かかりますが、用途がいろいろとあるので購入しても損にはなりません。
腰が重いままデジタル化しないでいると、フィルムが傷んでいくばかりです。ネガフィルムをデジタル化することは頭で考えるよりも簡単なので、ぜひチャレンジしてみましょう。
思い出のあるネガフィルムを保存しておき、見たい時にデータを開いてお好きな写真を見て楽しんでみてください。