ビデオテープの寿命を知り、早めの対策をしよう!

ビデオテープの寿命を知り、早めの対策をしよう!

以前はビデオテープが記録媒体の主流だったので、子どもの小さい頃の動画など大切なデータをビデオテープに保存している人が多いのではないでしょうか。しかし、ビデオテープは劣化しやすく寿命があります。

ビデオテープは、保管環境に注意したり、定期的にメンテナンスしたりすることで寿命を延ばすことができますが、難しく面倒に感じる方も多くいるでしょう。

大切な動画が見れなくなる前にビデオテープの寿命を知り、早めに対策することが大切です。


目次 
1.ビデオテープの劣化の原因は?
∟1-1.経年劣化
∟1-2.テープの切断やたるみ、カセットの変形などの物理的な劣化
∟1-3.カビの発生による劣化
2.ビデオテープの寿命によるトラブルを防ぐために
∟2-1.ビデオテープを立てた状態で保管する
∟2-2.ビデオテープを巻き戻してから保存する
∟2-3.ビデオテープは密閉しておく
∟2-4.湿気がない場所に保管する
∟2-5.定期的なメンテナンスをする
∟2-6.定期的にビデオテープの早送りや巻き戻しをする
3.ビデオテープはDVDなどへダビングをしよう!
∟3-1.まずはビデオテープを修復する必要あり
∟3-2.DVDへのダビングは専用の機器が必要
まとめ


1.ビデオテープの劣化の原因は?

 

ビデオテープの劣化の原因は多数あります。

劣化の原因を知っておくことで、ビデオテープの劣化対策をすることにつながります。ビデオテープの劣化の原因についてご説明していきます。 


1-1.経年劣化

ビデオテープは永久に保存できるわけではありません。経年劣化してしまいます。ビデオテープの寿命は2030年程度と言われています。

ビデオテープは直射日光が当たったり、湿度が高かったりする保管環境により寿命は更に短くなってしまいます。また長期間再生していない(テープを動かさない)と、使えなくなる可能性があります。

温度変化が少なく風通しの良い場所に保管しておき、定期的に再生するなどメンテナンスに気をつけておけば、劣化を防ぎ延命することは可能ですが、それでも劣化は進みいずれ見ることが出来なくなってしまうでしょう。

また、メンテナンスには時間と手間がかかるので、ビデオテープを多数お持ちの場合はどうしてもメンテナンスをせずに放置しがちです。


1-2.テープの切断やたるみ、カセットの変形などの物理的な劣化

ビデオテープを長期間放置していると、物理的に損傷する可能性があります。テープは時間が経つと次第に弛みが発生したり、テープ同士がくっついてしまいます。また、保存環境によってはカセットが変形したりビデオテープが切れたりする可能性があります。

破損したビデオテープを再生すると、ビデオデッキに不具合が生じたり、破損状態がより悪化したりするケースがあるので注意が必要です。


1-3.カビの発生による劣化

ビデオテープを湿度の高い環境の悪い場所に置いておくと、カビが発生してしまいます。カビが発生してテープの中まで侵入すると、なかなかカビを除去することができません。

また、カビが生えた状態のビデオテープをビデオデッキに入れると、カビが中に絡み、デッキが壊れる可能性があります。

テープを除くとが白い斑点ができていたら、カビが発生している証拠です。


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2.ビデオテープの寿命によるトラブルを防ぐために

 

ビデオテープにはどうしても寿命がありますが、保管状態やメンテナンスにより、寿命を延ばすことができます。ビデオテープを立てた状態で保管する、巻き戻してから保存するなどは、簡単に実践できるため、大切なビデオテープの保存している方は、確認してみてください。

また、ビデオテープは永久的に保存できるわけではないので、正常に再生できるうちにDVDなどへダビングしておくと、大切なデータを守ることができます。


 2-1.ビデオテープを立てた状態で保管する

ビデオテープを横積みで保存しているという人も多いですが、横積みしているとビデオテープのケースが重みで変形する可能性があります。

1つずつケースに入れ、立ててから保存することでビデオテープのケースの変形を防ぐことができます。


2-2.ビデオテープを巻き戻してから保存する

ビデオテープを途中まで再生した状態で保存する人もいますが、テープがたるみやすくなるので注意が必要です。

ビデオテープのたるみに気づかずにビデオデッキに入れて再生すると、テープが切れる可能性があります。

また、空気に触れることで画像が乱れるケースもあります。完全に巻き戻してから保存することが大切です。


2-3.ビデオテープは密閉しておく

ビデオテープを密閉できる袋に乾燥剤とともにいれておくと、良好な状態で保存することができます。

ビデオテープが多数ある場合は全ての保管状態を管理することが難しいケースがありますが、大切な思い出のビデオテープは特に注意して保存するのがおすすめです。


2-4.湿気がない場所に保管する

ビデオテープの寿命を延ばすためには、湿気がない場所に保管することが大切です。ビデオテープは湿気が大敵になります。直射日光の当たらない風通しの良い場所を保管場所に選ぶことで、ビデオテープの寿命を延ばすことができます。

湿度の目安としては30%50%、あまり温度変化がないのが理想です。湿度が高いとビデオテープにカビが生える可能性があります。


2-5.定期的なメンテナンスをする

大切な動画をビデオテープに保存しているけれど、長期間再生していないという方も多いです。ビデオテープを使用せずに放置していると、テープがくっついたりたるんだりしやすくなります。

定期的にビデオテープを再生することで、ビデオテープの寿命を延ばすことができます。目安としては年に1度程度がおすすめです。


2-6.定期的にビデオテープの早送りや巻き戻しをする

長期間ビデオテープを放置していると、再生できなくなる可能性があります。定期的にビデオテープの早送りや巻き戻しをするのが大切です。


3.ビデオテープはDVDなどへダビングをしよう!

 

ビデオテープは劣化しやすいですし、寿命を延ばすにはかなりの手間がかかります。定期的にメンテナンスする時間がない方はDVDなどにダビングしておくのがおすすめです。

ビデオテープがそれほど劣化していない状態であれば修復することが可能ですが、劣化がひどくなると再生することができなくなります。

DVDはビデオテープと比較して耐久性が高いため、長期間保存が可能です。大切なデータを失わないためにも早めの対策が必要です。


3-1.まずはビデオテープを修復する必要あり

ビデオテープをダビングするには、ビデオテープを再生しなければなりません。寿命がきて劣化したビデオテープを修復する作業が必要になります。

慣れている方はビデオテープの破損部分を切り取り、接着させるなどの修復作業をセルフでできるケースもありますが、修復作業に失敗するとビデオテープが完全に再生できなくなる可能性があるので注意が必要です。

大切な思い出動画が保存されているビデオテープに関しては、業者に依頼するのがおすすめです。


3-2.DVDへのダビングは専用の機器が必要

ビデオテープをDVDへダビングするためには、専用の機器が必要です。自宅にデッキがない場合や破損している場合は、DVDへのダビングをすることができません。

ダビングしたいビデオテープを整理しておき、まとめて業者に依頼するのがおすすめです。


 まとめ

ビデオテープの寿命を知り、早めに対策しておくことが大事!

ビデオテープに大切な思い出を保存している人も多いですが、ビデオテープの寿命がくると、再生できなくなります。

保管状態などに気をつけることで寿命を延ばすことができますが、ビデオテープの寿命は長くても30年程度なので、早めにDVDへダビングするなどの対策が必要です。


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